看護師を辞めたいと思っている人は、全体の8割に登ると言われており、その背景には人材不足による労働環境の悪化が挙げられます。
具体的な離職理由を見てみると、一番に挙げられているのが出産や育児です。
それ故、国としても対策を立てており、診療報酬の規定で、妊娠中の女性は申請によって時間外労働が免除されることになっています。
それは、出産後にも適用されるので、育児中の看護師も比較的働き安くなっています。
女性が仕事を辞めたり変えたりする理由で、次に多いのが結婚です。
それに対しては、病院側としてパートやアルバイトの採用を増やしており、正看護師に限らず、准看護師でも採用しています。
雇用側が様々な勤務形態を用意することが、離職率の低下に繋がると期待されています。
看護師の仕事は、病院などの医療機関に限らず、介護施設でも欠かせない役割を果たしています。
病院側としては、離職率を下げるために様々な対策を試みていますが、目立った効果を挙げられないのが現状です。
一方、介護施設などでは、看護師は現場のトップに近い役割を果たすので、労働環境としては比較的に整っています。
施設側としても、医療スタッフを充実させなければ経営に影響が出るので、優先して看護師を採用しています。
そうした事もあり、看護師の離職率は全体の常勤労働者の離職率よりも低くなっており、働きやすい職場が増えていることが分かります。
仕事内容に関しては、薬剤管理や利用者の健康チェックが主な業務となります。
要介護度が高い利用者がいる施設では、胃ろうや摘便、そして尿管カテーテルなど高い技術が要求されこともあり、看護師としての力量を発揮できます。