在宅での医療介護では、常日頃から患者の状況を把握しているホームドクターの存在が不可欠と言えます。
ホームドクターの仕事内容には、手術などを含む特定疾患の専門医ではなく、風邪などの比較的初期段階の病状に対応しています。
そのため、日ごろから患者の体質や病歴、健康状態を把握し、医療行為の他に健康管理上のアドバイスなども行っています。
そのため、日頃から患者の状況をくわしく把握しているので、いざというとき適切に対応できるのです。
自分のところで技術的に対応が困難な場合は、他の専門医を紹介してくれます。
このようにホームドクターは日ごろから患者を診ているので、重要な仕事内容に初期医療があげられます。
患者は、自身の病歴やアレルギーなどの状態を管理してもらっているので、診療を受けることで最適な治療を受けることができます。
また、大きな病院で診察を受ける際には、紹介状を書いてもらえば病状などが正確に伝わるので、無駄な検査をしなくて済むのです。
また、この病院で入院し退院すると自宅に戻りますが、場合によっては自宅療養の対応も可能となります。
そうして決定的なのは、介護保険制度における要介護認定では、ホームドクターによる意見書が必要とされているのです。
高齢者の要介護のレベルや必要な介護サービスを判定する場合には、日ごろから患者の詳しい情報を把握している医師の意見が重要です。
ホームドクターは地域に根差した治療機関として、保健・福祉サービスなどを紹介する役割も持ちます。